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フィンペシアの適応症のAGAって何?原因・治療法・対策を解説

AGAとは、男性型脱毛症という呼び方をすることもある脱毛症のことです。男性ホルモンが引き金となるため、思春期以降に症状がでてきます。症状について詳しく見ていくと、頭頂部と前頭部の生え際から徐々に毛が抜けていき、薄毛が進行していきます。

人によって、どこから薄毛が進行していくのかには違いがあり、つむじが抜けていくときにはO字型で左右のこめかみから進行するときにはM字型、前頭部から頭頂部に薄毛が広がるときにはU字型という区別がなされます。

進行性であり放置していると薄毛がひどくなって生え際が後退していき、やがては髪の毛がなくなり頭皮が露出します。一度発症してしまうと、ストレスによって引き起こされた円形脱毛症とは違い進行が止まることはありません。

もちろん、男性ホルモンの分泌量などは個人差がありますから、症状が進行するスピードは個人差があります。ですから、数年で大量の髪の毛が失われる人がいる一方で、10年以上かけてゆっくりと進行する人もいます。

髪の毛がほとんど失われてから治療をしても大した効果は生まれません。患者のQOL(クオリティー・オブ・ライフ:生活の質)をできるだけ高めるためにも、早期に治療を行い頭皮の状態を改善することが必要です

AGAの原因は脱毛作用を持つ男性ホルモンが、体の中でつくられることです。最初に男性ホルモンのテストステロンが、睾丸で約95%そして副腎で約5%の割合で合成・分泌されます。

テストステロンは頭皮にある5αリダクターゼという酵素によって変換されて、ジヒドロテストステロン(DHT)ができます。

このDHTは毛乳頭にある男性ホルモン受容体(アンドロゲン受容体)と結合して、TGF-βという脱毛因子がつくられます。TGF-βからたんぱく質の一種であるFGF-5に抜け毛を引き起こせという指令を伝えます。

すると、FGF-5は毛母細胞までその指令を届けます。脱毛の指令により毛母細胞はまだ髪の毛が成長しきっていないのに、細胞分裂をやめて指示通りに髪の毛が抜けるよう働きかけます。

5αリダクターゼによってDHTが作られ続ける限りは、脱毛の指令が出され続けます。そうなれば、髪の毛は成長しないままに抜けるというサイクルを短期間で繰り返します。

通常の場合は、髪の毛が生え変わるヘアサイクルの期が3年から5年くらいなのに対して、AGAだと数ヶ月から1年程度と極端に短くなります。そのため、生えては抜けるということを繰り返していくうちに、毛母細胞の寿命が付きて、髪の毛が生えなくなります

AGAを治したいと思うならば、薬物療法を始めとした治療法があります。AGAの治療薬として代表的なのは、フィナステリドかデュタステリドが配合されている内服薬、そしてミノキシジル配合の外用薬です。

フィナステリドとデュタステリドという成分は、脱毛の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)がつくられるときに欠かせない酵素5αリダクターゼの働きを、抑制することで症状を止めることができます。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があり、フィナステリドはⅡ型に作用する成分で、デュタステリドはⅠ型とⅡ型に作用します。

ミノキシジルの方はというと、血行を促進させる力と毛母細胞を活性化させる力を持つ成分です。血流が良くなれば髪の毛を作るために必要な栄養と酸素が届きやすくなりますし、毛母細胞が活性化することで、DHTのために鈍ってしまった髪の毛を作る力が蘇ります。

薬以外の治療法についてみていくと、薄毛がかなり進行してしまったときには毛母細胞も死滅してしまうので薬物療法は意味がありません。ですから、まだ髪の毛が残っている部分から、毛根ごと髪の毛を移植します。植毛した髪の毛はDHTの影響を受けにくいので、移した場所で健康的に成長します。

あとはLEDによる治療法もあります。赤や青のLEDを頭皮に照射すると、その波長が毛母細胞を活性化させます。安全性が高く、薬に抵抗感を感じる人でも安心して試せます。

AGAの症状は、日常の生活習慣に大きく関係しています。ですからAGAの対策・改善方法を考えたいときには、生活にどのような問題があるのかを見直して行くことが効果的です。

まっさきに取り組むべきはストレスの問題です。ストレスを溜め込むと、自律神経が乱れていきます。自律神経は、緊張・集中をもたらす交感神経と緩和・リラックスをもたらす副交感神経が交互に切り替わります。

ところが自律神経が乱れ、常に交感神経が活発な状態になると、体は緊張状態が続き、血液の流れが悪くなります。それで頭皮にも栄養や酸素が行き届かなくなり、髪の毛の成長はしにくくなります。
ですから、スポーツやカラオケ、入浴などでストレスを発散させることができれば、自律神経は交感神経だけでなく副交感神経も働くようになり、それによって血行が改善し髪の毛が生えてきます。

あとは食事のバランスにも注意をしてください。ご飯と肉、魚、野菜をバランス良く食べることで、健康を維持することが大切です。とくに髪の毛の材料はタンパク質の一種であるケラチンですから、それを補給できる食べ物を多めに摂取したほうがいいです。

ではどんな食べ物がいいのかというと、ケラチンを構成するアミノ酸のシスチン・グルタミン酸・ロイシンを含んだ卵、大豆、小麦が好ましいです。

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